ミシン縫いまち針は使わない方がいい?

ミシンで縫う時はまち針を使わない方がいい?
質問サイトにそんな質問があったので勝手に私なりの見解を述べたいと思います。

結論、職業用ミシンならマチ針は使わない方がいい

いきなり結論ですが、
職業用ミシンを使っているならまち針は使わない方がいい
家庭用ミシンなら使わないで縫うのは難しいかも?
です。
「かも」としたのは家庭用ミシンを持っていないから言い切るのが難しいからです・・・

まち針を使わないなんてずれるでしょ!
と思われるかもしれません。

でも手がまち針の代わりをするので大丈夫なんです。
職業用ミシンは押さえ金を膝で上げ下げできるので、両手で布を押さえたまま押さえを操作できるのです。
職業用ミシンは、もはやまち針を使わない前提のミシンにしか思えません。

「職業用ミシンを持っているけど膝押え上げレバーは使っていない」
という人はぜひ使いましょう。
このミシンのポテンシャルが十分発揮されるのは膝レバーを使ってこそ!です。

一方家庭用ミシンは始めと終わりがスイッチ制御だったり、押さえ金も手で上げ下げしなくちゃいけなくて片手が使えない場面が多いですね。
そうすると無理ではないけど職業用ミシンよりは布を手でコントロールするのが難しそうな気がします。

まち針を使わないメリット

さて、布がずれる、ずれないの問題以外にまち針を使わないメリットは2つ

  1. 時短になる
    まち針を抜き差しする時間は大きいです。
  2. 針が商品に混入する確率を下げられる
    既製品の場合、もし納品した商品に針が付着していたら、取引停止になりかねません。
    一番あってはならないことなんです。

針管理の重要性

縫製の現場では針箱として小さな箱を各人用意し、鈴のついたまち針1本、ぬい針1本を入れていて始業、終業時は針が無くなっていないかチェックしていました。
ミシン針が折れたときは見つかるまでそのフロアの全員が手を止めて数ミリのかけらを探すのです。
↓こんな感じ

それくらい針の管理には神経を使いました。
そういう意味では、使うならまち針よりもクリップや洗濯ばさみがいいかもしれませんね。
(特にベビーグッズなどは)

 具体的な縫い方はまた別の記事で解説しますね。

参考になれば嬉しいです。

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ふしじむ
縫製、裁断、工業用型紙作り、生産管理経験のハンドメイド作家です。 オンラインソーイングスクールで作家さんをサポート。 裁断から縫いまでものづくりのコツを発信します。