ハンドメイド販売用の作品は複数点制作することが多いですね。
型紙を作るとき、少し気をつけるとその後の裁断、縫製がスピードアップします。
効率よく作る方法を知りたい方は参考にしてみてください。
ホームソング用型紙と量産用型紙の違い
まず量産向けの型紙とホームソーイング用の型紙のどちらかが優れているという訳ではありません。
オーダーメイドのように仮縫い、フィッティング、補正を経て、一人一人の体型や好みに合わせて作り上げる方法と、試作後、効率よく生産する量産式では型紙に求められるものが違うのです。
作り込まれた量産用の型紙ではもし修正が入った時、直すのも一苦労。
かえって時間がかかってしまうかもしれません。
今回は複数点効率よく制作したい方に量産向けの型紙を作るときはこんなことを考えているよ、ということをご紹介します。
縫い代込みにする
まず、縫い代は「込み」の型紙にします。
縫い代付きの場合次のような手順で作業します。
- 型紙を配置して型紙の端をカット
- 必要な印をつける
- 裁ち端を合わせて縫い代幅を目安に縫う
一方縫い代がない場合
- 型紙を配置して、縫い代を見込んでカット
or 布地の上で縫い代をつける - 必要な印とできあがり線もつける
- 縫いはできあがり線に沿って縫う
昔ながらの洋裁学校に通っていたときは縫い線を切りじづけで印をつけ裁断、さらに縫うときはしつけをかけてからミシンで縫っていました。
この方法は初心者でも縫いずれることなくきれいに縫えるのですが、ミシンを縫ったあと切りじつけの印を糸抜きでぬいて、さらにしつけの糸も抜くという作業が必要になります。
ですから、できあがり線だけの型紙には縫い代を加えて効率よく縫える工夫をしましょう。
合い印を入れる
洋裁本などから写したままでは合い印(ノッチ)が少なめな印象です。
おそらくまち針やクリップを使って釣り合いを見ながら縫う前提だからだと思います。
そういう道具を使用せず縫うなら合い印はとても重要。
また、カーブしたパーツに縫い合わせて行くときは、距離が合わなくなりやすいので入れた方がいいです。
縫う時は縫う辺全体を合わせるのでなく次の合印までを見ていくことを繰り返します。
試作の段階で「ここに合い印があったらいいな」と思う箇所があれば、メモしておきましょう。
まとめ
複数点を作るときは型紙作成の時点である程度作り込んでおくと後が楽です。縫い代もつけ、必要な印がもれなくつけられた型紙を作っておきましょう。
「ソーイングは好きだけど独学で自信が持てない・・・」「洋裁本が読み解けない・・・」
そんな方も多いのではないでしょうか。
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